過日早朝、はるばる山を越え、海を渡り、
夜通しの陸送で、加工を終えた彦根の家の構造材が高知より到着。
このサイズの車両が入れる現場は滅多になく
弊社ヤードにて一旦積み替えたのち、現場へと搬入します。
それそのものが意匠を成す構造材も多く含まれるため
取扱いには慎重を期すのであります。
これらはほぼすべて、森林資源の宝庫、高知県は梼原町で育った木材。
遥か5~60年前に建築用材となるべく芽吹いた木が
林業に携わる数多の人の手と永い年月を経て
ここでようやくあるべき場所に納まり
さらに数十年を超える長きに渡り、あるご家族の暮らしを包容し続ける。
我々もそれに応える仕事をせねば、と思うのであります。
間もなく上棟と相成りますが
幸い、まだしばらくは天候の崩れもない様子。
準備万端整えて、当日を待ちます。
某日、晩秋の日暮れ時。
今年も吊るした、縄のれんの如し。
この他にも、もう一竿。
本当は窓一面にずらりと干し並べたいところでしたが
不許可の憂き目にあい断念・・・
枝にはまだまだ鈴なりだったのですが。
二週間ほど、じっと我慢であります。