『曽根町の家』では、外廻りの木工事のキリがついて 工程は、内部の造作工事へと移行しています。
現場では日々、三浦大工さんが木の材料相手に奮闘中。 若い大工さんですが経験豊富で腕は確か。
どうすれば納まり良くなるか、いつも自分なりの工夫を凝らしてくれて 安心して任せられるのです。
昨日はちょうど、玄関引戸枠の造作中。 曽根町の家の玄関入り口は
建物正面から奥深く引き込まれるように 深い軒を持っています。
そして、迎え入れるは木製の玄関引戸。 枠も引戸も手造りでつくるので
サイズも素材や色の調和も良いのです。
既製のサッシと違い、時間と手間はかかりますが 職人さんの仕事の跡が感じられる家は
愛着を持って永く住み続けられる住まいになると思います。
外部では、屋根の破風鼻隠し板の塗装が完了。
最近採用率の高い色、 ドイツはオスモカラーのチーク色、2回塗りです。
近々外壁仕上げ工事も始まります。 また外観がどんな感じに仕上がっていくか、 楽しみなところです。
『富田町の家』ではただ今外構工事が進行中ですが、 昨日は植栽予定の植木を選定するために
造園材の卸屋さんまで足を運んできました。
通常は造園屋さんに樹種とサイズを指定するくらいですが そこそこ大きめの木を入れるとなると
同じ大きさでも樹形や枝張り、葉や花のつき方など けっこう個体差があるのでやはり自分の目で
確認が必要です。
行ってきたのは守山市にある、中西園材さん。 一般の小売はしない、業者さん専門の卸屋さんです。
私も今回初めて伺ったのですが、この園内の広大さ、
所狭しと植えられている植木の数と種類の多さに圧倒・・・
県下でもこれだけの規模のところは他にはないそうです。
なかなか見に来る機会も少ないので 園内をじっくり、ゆっくり見て回りました。
そして気に入ったものをいくつかピックアップ、 改めて見積りを出してもらうのです。
いつも公園や神社に行っても木を観察するのが好きなので ここでもアチコチうろついている間に
いつの間にか2時間以上経ってました・・・
次回は、ぜひお客様を一緒に連れてきてあげたいですね~
そして、今回選んできた植木が現場に届くのが楽しみです。
先日、日曜日の『曽根町の家 構造見学会』
前日までの夏を思わせるような陽気とは打って変わって 警報がでているのでは?
と思うような大荒れの天気、 そして「構造見学会」という少しマニアックなイベント、
ということもあって心配もありましたが 4組の方にご来場いただきました。
こんな悪天候の中ご来場くださり本当にありがとうございました。
8月の完成見学会にもぜひお越しくださいませ。
そして当日は施主のI様も現場に来ていただいて 新築記念の手形式を行わせていただきました。
どこに手形を打とうかと相談の結果、せっかくの記念なので
思い切ってキッチンからすぐ見える梁に決まりました。
まずはご主人から、手のひらに朱墨をまんべんなく・・・ (これ、くすぐったいんですよね)
そして躊躇せずに思い切りペタン!
続いて娘さんと奥さまも。
今日の日付を入れて、
家族3人の手形がきれいに並びました! 本当におめでとうございます!
将来、またここに小さな手形が増えるかもしれませんね~
I様は本当に住まいの完成を心待ちにしておられます。
今後もしっかりと、着実に、安全に 工事を進めていきたいと思います。
日本の桧と杉でつくる木の家『曽根町の家』
明日の構造見学会に備えて 現場の片付け、設営準備を行いました。
現在の進捗状況は、外部は透湿防水シートを貼り 外壁下地の桟木取付まで進んでおりますが
内部はまだまだ、構造むき出しの状況です。
屋根が三段に、段々屋根の家・・・
1階天井の見上げ。 2階の床梁や杉の床板まで表しにしたつくりです。
構造見学会というと地味なイベント・・・のような印象ですが 住まい手の安全と安心を支える、
まさに基本構造は 今の段階でしか見ることはできません!
ぜひ皆様も一度、ご覧になってみてください。
『富田町の家』では建物完成から2ヶ月半ほど経ち 遅ればせながら先週より外構工事に着手しています。
完成からしばし、いろいろと思案をめぐらせながら あっという間に時間は経ってしまいましたが 入梅雨までには植栽を済ませたいということもあり 来月初旬完成を予定に進めていきます。
家の内と外をつなぐデッキ、 周囲からの視線をコントロールする板塀、 暮らしと町並みを豊かにする植栽、が 今回の工事の主体です。
緑が入ると外観の印象はガラリと変わります。 乞うご期待・・・
『ひだまりの町 口分田』に並び建つ 当社にて施工させていただいた2件の住まい。
向かって左手は先月竣工したばかりのT様の住まい、 そして右手はちょうど2年前に竣工したN様の住まい。
壁の色は対照的な2件ではありますが その外観を何気なく眺めていても やはり何か共通するものを
漂わせていると思います。
緩やかな勾配の切り妻屋根、 風雨や陽射しをコントロールする深い軒の出、
外観にも木を見せる造り、 シンプルで機能的なプランニングから生まれる シンプルな家の形。
2件並んで建てさせていただくケースは少ないので こうして改めて眺めていると
手前みそながら、なるほどと思うこともあるのです。
皆様、GWはどのようにお過ごしだったでしょうか。
2日からの4日間、晴天続きで暑くもなく寒くもなく 最高にいい連休だったのではないでしょうか。
私もこの4日間は家で家族とのんびりと・・・
とはいかず、休み前半は仕事だったり町内の用事があったりで 3日の一日は、
その町内の用事でびわ湖に浮かぶ竹生島で ボランティア活動を行ってきました。
竹生島にある宝厳寺(ほうごんじ)が西国三十三所観音霊場の第三十番札所となっていて、
ここのご本尊『千手千眼観世音菩薩』が60年に一度!しか御開帳されない秘仏らしいのですが、
今年はその33年目に特別に御開帳されていて次に拝めるのは27年後とのこと。
となればこの連休にも多数参拝客が訪れるので、地元からそのお手伝いに
人員を出さねばということで私も行ってきたのです。
小さな島には平地部分はほとんどなく 斜面を開いて寺や神社が建てられています。
こういう険しい場所に建てられた旧い建造物を見るたびに 機械も何もない時代に
よくぞこれだけの難工事をやり遂げたものだと 感心するのみです・・・
参拝客が来る前に、まずはその秘仏を拝ませていただこうと・・・
そんな間もなくどんどんと観光船から参拝客の方々が。 すぐにそれぞれの持ち場に直行です・・・
こちらが宝厳寺観音堂の入り口。 正面に見える門構えが国宝の『唐門』
京都東山の豊国廟から移築されたものとのこと。 正直、こんな身近に国宝があるとは知りませんでした・・・
私の持ち場は秘仏観音堂の入り口でのお手伝い。 ここで参拝客の方々をお堂へと迎えいれる係。
この廊下も『船廊下』という重要文化財なのです。 豊臣秀吉が朝鮮出兵の際に使った「日本丸」という船の
廃材を利用して造られた廊下とのこと。 なるほど、船底をひっくり返したようなその屋根の造り・・・
と思いがちですが、あくまで廃材を利用してあるということで 船底をそのまま使っているわけではありません。
参拝客の皆さんは9割方勘違いされていましたね。 「本当だー、船底の形になってるねー!」
でもいちいち訂正はしませんでした。 何せ切れることのない行列を捌くのに精一杯だったので・・・
この船廊下、外から見るとこのように 清水の舞台のように高床式の造りとなっています。
とても急な斜面に架けられた廊下なのです。
こちらは観音堂の回廊の様子。
桃山様式の絢爛な造りです。 400年の時を経ても建立当初の鮮やかな極彩色を偲ばせています。
そして夕方5時まで持ち場を務めあげて 帰り際にようやく私も秘仏を拝むことができました。
昼食時間を除いて約7時間半ほど立ちっぱなし、 疲れ切った足腰で、
それでも少しの充足感を感じつつ 見上げる御本尊には、少し感慨深いものがありました・・・
そして湖西に沈みゆく夕日を浴びながら お迎えの船(完全に漁船)へと乗り込み 竹生島を後にしたのでした。
なかなか貴重な体験、だったかな・・・
先日、見学会を開催した『口分田町の家』 お引き渡しを前にして、竣工写真撮影を行いました。
朝から気持ちのいい晴天、絶好の撮影日和。 そそくさと家具やら小物やらをセッティングして撮影開始。
とにかくいろんなアングルからどんどん撮っていきます。
竣工写真撮影といっても専門家に依頼している訳ではなく 自分達でああだこうだと言いながら
撮っているだけなので プロの写真には及ぶべくもありませんが・・・
空間の広がりや木の家の柔らかな雰囲気、 そういったものが写真から少しでも伝えられたらと
試行錯誤しながら撮っているのですが・・・ 写真というのも本当に奥が深いものです。
いつも弊社スタッフ津田に自前のカメラで撮ってもらっているのです。
その脇で私は、コンデジであちらこちらを・・・
夜景まで撮るとなると結局一日がかりになります。 かなりの撮影枚数になりましたが、
じっくり吟味して 施工事例集と、ブログにもアップしたいと思います。
はたして上手く撮れているでしょうか・・・