昨日で基礎工事が完了した『南小足の家』 このところ大きな天候の崩れもなく、
気温も高く推移していたので いたって順調に工程を進めることができました。
『南小足の家』は敷地の東西方向をめいっぱい活用したプランニング。
南に面して大きな開口部を設けることができ、 庭のスペースも十分に確保できています。
近々完成予想模型をご披露の予定。
基礎工事の最終工程は清掃片付けと外周の整地。 どの段階の作業においても同じことですが
次の工程に引き継ぐ際に大切なのは いかにきれいな状態で渡せるか、ということ。
ビシッときれいにしておけば次に作業に入る人も 自分の作業で現場を散らかす訳にはいかん、
と思ってもらえるものです。
もちろん、基礎は仕上がりの精度がとても重要。
今回も基礎の通り・天端の水平とも、ビシッと決まっております。
アンカーボルトの配置寸法もすべてOK。
基礎に貼ってあるビニールシートは 泥はねなどの汚れ防止とコンクリートの養生を兼ねたもの。
基礎といえども工事中にドロドロになっているような状態は看過できません。
工事終盤の仕上げ工程の時までこのままにしておくのです。
来週には土台の設置や足場の組立てなど、 いよいよ上棟に向けて現場は活気づいてきます。
だいぶ気候も暖かくなってきているので あとは当日の好天を祈るばかり・・・
そして当日、現場担当高木くんの花粉症がひどくないことを祈るばかり・・・
『南小足の家』
めずらしく雲ひとつない青空の広がった、とある日。
すかさず模型を持ち出して
背後にある実物と同じ角度でかざして見る。
完成形を仮想する視点、
町並みの中に佇む様子も想像できる。
この場所に家ができ、緑のある庭ができて、
年月を経ても変わらぬ存在感を放ち続けてくれれば、
そんな事を思いながら、現場では日々様々な検討を繰り返しています。
すべて完了する日まで、考える事は尽きないのです。
『入江の家』
今日は現在基礎工事中の『南小足の家』の 構造木材検査へと出かけてきました。
木材検査はプレカット加工に入る前の必須プロセス。
自然素材であるがゆえに品質にも一定のばらつきのある木材、
一本一本、必要とする基準を満たしているかをチェックして
確かな構造体となるように管理しなければなりません。
検査に同行した現場担当の高木君も真剣な表情。
豊住研の男性社員で唯一の花粉症持ちで 昨日、今日は特につらそうで見ていて気の毒になりますが
そこはぐっとこらえて、テキパキと作業をこなしてくれました。
構造材を表して見せる部分の多い豊住研の家では 強度品質だけでなく、見た目の選別も重要です。
どの材を、どの箇所に、どちら向きに使うのか、 そんな事も考慮しながら材の配置を決めていきます。
家一棟に使う構造材のピース数は梁だけでも100を超えるので なかなか根気のいる作業であるとともに、
なかなか腰にくる作業でもあるのです・・・
木材の乾燥具合を確認するには、含水率計という計測機器を使います。
木材は含水率が高い状態で使うと荷重によってたわみが発生したり 大きな収縮を起こして
構造体にゆるみが発生したりと 後々に様々な弊害をもたらす原因となりうるので
含水率の確認は大変重要です。
構造体に使う材はすべて乾燥工程を経て出荷された木材なので
どれも十分なレベルまで乾燥されています。
梁の検査が終了したら、次はヒノキの柱の選別へと。
と、こんな模様でいつも半日がかりの作業となるのですが しっかりと木の家の構造品質を担保するためには
省くことのできない重要なプロセスなのであります。
そして普段から腰をいたわることも忘れてはいけません・・・
『南小足の家』
湖北の長~い冬もようやく寒さのピークを過ぎて
日中、晴れ間の出る時間が多くなってきましたね。
各現場とも、外部作業がはかどって有り難い限りですが
のどかな風景の中に佇む『入江の家』では 容赦なく北西からの寒風が吹きすさび
さながら、体感温度は氷点下。 見晴らしは抜群ですが・・・
外部は現在、ガルバリウム鋼板貼りが進行中。 板金工事は若手、
といえども腕前は抜群のMKY君。 板金屋さんの範疇である屋根・外壁工事は
防水上の最重要部分であり、かつ様々な取り合いが発生する、
そんな細やかな作業もひとつひとつ丁寧に 精密、着実に仕上げてくれています。
入江の家の外装仕上げは このような雨風吹き付ける立地条件にあっても
耐候性、耐久性に非常に優れるガルバリウム鋼板がベース。
ただガルバリウム一辺倒だと堅く、無機質な印象となるので
建物正面と玄関廻りは杉板貼りとして 全体のファサードを整えています。
これに合わせて玄関建具も造り付けの木製引き戸に。
一から製作するオリジナル玄関引き戸です。 その玄関引き戸に仕上げ塗装するべく
住まい手のTさんがチョイスされたカラーとは・・・
なかなか雰囲気のある玄関となりそうです。
『入江の家』
関西各地で木の家づくりに取り組む 地域工務店6社の集まり、
『上方町家の会』 今週、今年最初の定期会合に参加してきました。
毎回、討議内容やテーマによって開催地が変わりますが
今回は約1年ぶりに鳥取市の建販さんにての開催。
昨年大幅にリニューアルされたという社屋にお邪魔して 二日間に渡り、
今回も熱い議論が交わされたのでした。
まるで自宅にいてくつろいでいるかのように 居心地のいい打ち合わせルーム。
この空間の雰囲気、しつらえを見れば 建販さんの家づくりへのこだわりと高い技術力が
ひしひしと感じられるのです。
また、住まい手さまのご厚意により 最近竣工したばかりのお宅も見学させていただきました。
やはり、実際の建物を拝見させていただき、 その空間の良さはどこから来るのか、
自分の目で観察し、肌で感じ取ることが 何より勉強になり、刺激になります。
今回ホスト役を務めてくださった建販さん、 そして快く住まいを見学させてくださった住まい手さまには
大変お世話になりました。
私達も益々精進せねば、 そんな思いを新たにした二日間でした。
いつも豊住研の家の電気工事を担っていただいている
現場のムードメーカー、植松電機さんのお二方。
大工さんとの作業の兼ね合いも上手く調整しながら
網の目のように家中に行き渡る電気配線を テキパキと手際よく進めてもらっております。
何せ、電気配線や設備配管など 床下や壁内に隠れる部分の工事が終わらないことには
大工さんも次の工程に進むことができません。
いつもタイミングよく現場に乗り込み 素早く、かつ正確に作業完了、頼りになる存在です。
豊住研では構造梁も見せる造りがほとんどなので 必然的に1F~2F間のふところも小さくなり
電気配線を通せる場所も限られてきます。 電線一本といえども通す場所を間違えれば
後の工程に支障をきたすこともあるので 入念にチェックしながらの作業です。
分電盤の設置場所にはすべての回路が集中するため 集約された電線の束は相当な量。
これを限られたスペースで整然と処理するのも 電気工事士さんの技術のひとつです。
『入江の家』の内部作業、順調に推移しております。