先週の積雪もすっかり溶けてなくなったなぁ、と思いきや、
また新たなる寒波の襲来。
とはいえ例年の積雪に比べれば全然マシなもんです。
湖北とよく似た気候の鳥取も、同じ様な冬の様相でしょうか・・・
『宇根の家』は屋根工事が概ね完了、外壁の防水シートも張りあがり
これで雨・雪からのガードはバッチリです。
これからは大工さんによる内部造作がコツコツと進められていきます。
今回、窓サッシにはグッドデザインも受賞した新しい製品を初採用しました。
フレームが細くスマートなつくりが特徴のサッシ。
もうサッシは取り付けられているのですが、枠の存在感があまりなく
ガラス面積が最大限に確保されていて、外の見え方がとてもスッキリしています。
もちろん断熱性能も国産規格最高ランクを保持しています。
豊住研の住まい設計において、窓はとても重要なウェイトを占めているので
またひとつ、新たなバリエーションとして加え、使いこなしていきたいと思います。
冬は窓から燦々と暖かな陽射しを採り入れて
夏に照りつける日射しはしっかりと遮る、
窓の設計は自然とのかかわり、パッシブデザインで考えることが大切です。
報告が少し遅くなりましたが 先の大安吉日に『宇根の家』の上棟が無事完了しました。
辺りにはまだまだ前の週の積雪が残る状態でしたが
現場敷地内は前日までにきっちりと除雪済み。
早朝のうちはどんよりとしていた空模様も日が高くなるにつれて晴れ渡り
最高の上棟日和となりました。
豊住研の家づくりでは構造材の大半が「あらわし」になるため
キズや汚れがつかないように気を遣いながらの作業となりますが
この日は日差しが暖かく、風もないという好条件に恵まれ
いつにも増して順調に作業が進んだのでした。
まだまだ日暮れの早い時期ですが 明るいうちに屋根仕舞いまで完了することができて、ホッとひと安心。
今の時期は天気のいい時にいかに外仕事を進められるかが肝心。
テキパキと作業を進めていただいた皆さん方のおかげです!
この日一日、上棟を見守っていただいた住まい手のHさん。
休憩時、お昼時にと色々お世話いただきありがとうございました。
朝には家の形もなかったものが一日で外殻の全貌があらわになる、
建ちあがった我が家を見上げて感無量のご様子でした。
大工さん方、鳶さん方、レッカーさん、工務スタッフの面々、大変お疲れ様でした。
これからの数ヶ月間、Hさんの家づくりが最高に楽しい思い出となるように
完成の日までスタッフ一同精進してまいりますので 今後ともどうぞよろしくお願いいたします!
それにしても僕は前日までの除雪作業で体中がパンパンでした。 雪はもういらない・・・
今週末に上棟をひかえた『宇根の家』
先週のうちに基礎工事が完了し、昨日から屋外の設備配管作業に取り掛かっています。
建物の周囲に十分な余白があれば、工事の最終工程でもできる作業なのですが
得てして水まわりが集まることの多い北側は、建物も境界に寄せるケースが多くなるため
こうして作業のしやすい上棟前に配管工事を済ませてしまいます。
基礎のほうもバッチリきれいな仕上がり。
そして見た目だけでなく寸法精度も確認。
言うまでもなく、基礎の精度が建物全体の精度に影響する、非常に重要なところです。
変わって作業場では上棟時に使う、屋根の下地木材や床パネルの加工が終盤に入っています。
屋根下地のタルキは、こんなに大きな断面の木材を使います。
今回は大屋根の軒の出を1mも出しますが、大雪が積もってもびくともしない頑丈な屋根ができるのです。
タルキは軒裏に現しとなるので、塗装もすでに済ませてあります。
こうして細やかな加工が施された部材達が今か今かと出番待ち。
この時期、屋外作業は気まぐれな天候に左右されがちになるので
作業場で出来うることはしっかりと下準備を済ませておくことが現場でのスムーズな作業につながります。
今週後半の天候推移が気になるところですが、準備万端整えていきたいと思います。
今月末の上棟に向け、昨年より引き続き基礎工事が進んでいる『宇根の家』
近くの山の木を使って建てる、無垢の木表しの家です。
今週は、構造材の加工に取りかかる前の必須であり恒例のプロセス、
構造材の木材検査、『材検』に行ってまいりました。
これまでも幾度となく行ってきた『材検』。
回を重ねるごとに要領よくパッパッと・・・と言いたいところですが
検査対象が一本一本性質の違う無垢の木なだけに、手順を省略したり簡素化したりする訳にはいきません。
材料の一本一本を、私たちつくり手自身の目で地道にチェックしていく、やはりこれしかないのです。
近くの山の木で建てる家は、柱にヒノキ、梁に杉を主に使います。
かつては構造材に杉というと、乾燥が悪かったり強度上劣るのでは、という声も聞かれましたが
私たちが使う杉材は、しっかりと乾燥されたものだけを扱う産地のものだけです。
すべての材の含水率と強度が機械によって計測・確認された性能証明材なのです。
そしてこれらの材を木目や節、色目などを確認しながら、家の中で木をどのように見せるか
図面と照合しながらどの箇所にどの材を使うのかを一本一本決めていきます。
木の構造表しの家では、柱や梁もインテリアの一部となるので、この段階での見極めがとても重要なのです。
家一棟分の木材は相当な数、しかも大きなサイズの梁は重さ100キロほどにもなるため、なかなかの体力仕事。
材木屋のスタッフさんにも協力いただいて、5人掛りの作業です。
黙々と作業を続ける現場担当の徳田さんと、大工の伊藤さん。
この道のキャリアも長いお二人の選定眼は確かです。私はその横でサポート役に徹します・・・
こうして一通りの検査が終わる頃にはとっぷりと日も暮れておりました。
丸半日掛りの作業となりましたが、これで安心して加工工程へと進めていくことができます。
この『材検』、なかなか時間と手間のかかるプロセスではありますが
近くの山の木を使うからこそできる私たちの家づくりのこだわりであり、
無垢の木でつくる家づくりの醍醐味だと思っています。
これで後は上棟当日の晴天を祈るのみ、なのであります。
今年も残すところ数日となり、なんとなく気忙しい毎日を送っています。
そんな中、『宇根の家』では来年1月の上棟に向けて基礎工事が進行中です。
業者さん方も、間もなく年末年始のお休みに入りますので
それまでに少しでも工程を進めておきたいところ、ではありますが
一週間ほど現場を空けるため、あまり中途半端な状態で置いておく訳にはいきません。
基礎構築のベースとなる地業工事までにとどめておいて
年明けすぐに鉄筋工事がスタートできる状態にしておきます。
防湿シートも敷き込んでおくので、もしお休み中に積雪があってもサッと除雪が可能。
ここまで進めておけば一安心です。
何かと空模様に悩まされる時期ではありますが
慌てずじっくりと進めていきたいと思います。
昨日の日曜日、今月から新たに着工する高月町H様邸の地鎮祭を執り行いました。
土曜日の夕方から急に冷え込んで、当日の積雪も心配していたのですが
幸いにも時折青空も顔をのぞかせる、大安吉日の地鎮祭となりました。
とはいえ、祭事中は西からの寒風が吹きすさび、体感温度はまさに氷点下。
カメラを構える手もかじかみそうでしたが、そんな中でも一緒に参加してくれたSくんは
お母さんの腕の中で、最後までじっとおとなしくしてくれていました。
おりこうさんやったね!
神主さんの、四方清祓いの儀。
あんなに風通しよさそうな衣装なのに
声ひとつ震わせることもなく祭事を務めていただいた神主さん。サスガ・・・
滞りなく地鎮祭を終えて、いよいよ基礎工事に取りかかっていきます。
5月の完成に向けて安全に、そしてこの家づくりのプロセスが楽しいものとなるように
H様と共に取り組んでいきたいと思います。
どうぞよろしくお願いいたします!
計画の詳細がおおむねまとまり、
これから着工に向けて動き出す、新たなる住まい。
まだ形がない家の完成型のイメージを
できるだけ具体的に掴んでいただくための建築模型。
これを実際の目線高さに掲げてみたり、
上から鳥瞰で眺めたり、
内部を覗いて生活の動線をシミュレートしてみたり、
住まい手さまと一緒にいろんな角度からじっくりと注視して
頭の中で暮らしのイメージを膨らませていくのです。
ご家族の楽しい暮らしぶりを思い浮かべて
のびのびと過ごせる家づくりができたらと
いつも考えています。