まだ辺りには、 所々、雪の残る「余呉町の家」
ようやく、というか このところの好天続きで 外部の作業が着々と進んでいます。
余呉町の家は、2階部分の外壁仕上げが杉板貼り。
縦羽目板押縁貼りという貼り方で この後さらに、
板の縦目地に被せるように 押縁という縦桟を打ちつけていきます。
押縁が取り付くことで壁面に立体感が出て 杉板の質感がいっそう際立つのです。
この写真では昔ながらの焼板のようにも見えますが
木材保護自然塗料でダークブラウンに塗装したもの。
なかなか渋~い感じの外観に仕上がると思います。
外観全体のお目見えが楽しみです。
長期優良住宅認定『余呉町の家』
先日、曽根町の家I様宅にお伺いした日は 久しぶりに雲ひとつない、
空気の澄み渡る快晴の一日でした。
2階の部屋の東面、 天井にくっつくように設けた 正方形の高窓の向こうには
青空をバックに雪化粧した伊吹山。
その窓の大きさ、形からして 壁に掛けられた一枚の絵のようにも見える・・・
ピクチャーウィンドウと言えば 一般に嵌め殺し窓のことを指すのですが
採光と通風に主眼をおいて設けたこの窓も まさにピクチャーウィンドウ、 いい効果をもたらしてくれた。
これで電線がなかったなら よりそれらしく見えるのですが・・・
2月に入ってから、お陽様が顔をだす日が多くなって
ようやく、辺りの田畑や庭に積もっていた雪も融けてきた。
雪解け水の張ったデッキに陽が射すと 水面に映るようにきれいに反射する。
反射した光は間接的に室内を照らしていて 窓際あたりが明るくて居心地がいい。
直射的に差し込んでくる光だけでなく 反射する光がいい効果をもたらす時もある、
時に、なるほど、と気付かされる事があるのです。
コーナーの柱を挟んで配置した二つの開口部。 まだサッシが取り付く前の段階です。
一般的な窓の取り方からすれば 少し変わっているのかもしれないが、 これはこれで、
厳密に調査した土地と方位の関係や 周囲に建つ建物の状況からみて どこに、
どんな大きさで、どれくらいの高さに、 どのようなタイプの窓を配置するのか、
ひとつひとつの窓について意味を考え ベストな選択を導き出していくのです。
窓を開ければ、そこに何が見えるのか、 いい景色が広がっているのか、
寒い冬に暖かな陽射しが射しこんでくるのか、 暑い夏に涼感をもたらす風が通り抜けていくのか、
人が五感で感じる家の居心地の良さは 窓の在り方ひとつで大きく変わってくるものだと思います。
ここ「彦根 大堀町の家」、南西に隣家が立ち並ぶ立地条件。
しかし、午後だんだんと陽が傾いてくるにつれて 隣家同士の間から陽が射しこんできます。
そこを狙って開けた開口部、 まさに予定通りの効果をもたらしてくれた。
そして低く位置する窓は 周りからの視線を遮りつつ 風を通し、坪庭を眺められるようにしたもの。
入念に計画しているとはいえ 実際にその場に立って改めて確認し、
また新たに気付かされることもある、 窓の計画、本当に奥が深いのです。
先週の大雪のあと、打って変わって 気持ちよく晴れ渡っていた日の我が家での一枚。
窓の外では降り積もった雪がデッキまで覆いつくして 晴れているとはいえ、
空気はピンと張りつめていて冷たい。
対照的に、窓一枚をはさんだ室内側は 屋根いっぱいに太陽の光をうけてOMソーラーがフル稼働。
床のスリットからはとめどなく やんわりと暖まった外気が送り込まれて 外とは別世界の、快適な室内。
電気も燃料も使わずに 太陽熱のおかげで暖かく過ごせる時、 すごく得した気分、になれるのです。
ブログエントリーが数日間空いてしまいました。
実は、先の日曜日の未明から 何の前兆もなく、いきなりの高熱におそわれて
丸三日間もダウンしてしまいました・・・
幸いインフルエンザではなかったので すぐに復帰することができましたが
病み上がりのぜいか、まだ少々体が重く感じます。
その間にも、日曜~月曜にかけての寒波で 現場には先週にも増して大量の積雪が・・・
しかしながら、昨日からは打って変わって OMソーラーもフル回転の冬晴れとなって
ようやく雪のピークを超えたかな、といったところ。 これで除雪作業もはかどることでしょう。
とはいえ、まだまだ寒い日が続く湖北の冬、 みなさまも体調には十分にお気をつけください。