これから基本プラン設計を行うお客様の 敷地調査に行ってきました。
開発分譲宅地なので敷地測量図などはすでに揃っていますが 現地に立ってみないと
解らない事はたくさんあります。 周辺の環境、遠くの眺め、陽当たり、風の通り、
お隣さんとの距離や窓の位置、町の雰囲気・・・
当たり前のことですが、家はその土地と不可分の関係にあるもの。
できるだけその場の環境に逆らわずに 自然から得られるものを最大限に活かす事を
いつも頭の中におくようにしています。
地面に立てている平板は敷地測量のためではなく 真北方位を正確に測るために使っています。
方位は「敷地図を見て上が北」という単純なものではありません。
場所によって真北方位と道路は必ずしも平行ではないし、 真北が振れていれば
家への陽の当たり方も変わってくるのです。
プランに入る前には、まずは綿密なる敷地調査、 これが不可欠です。
先日も少しお伝えしましたが 現在、豊住研ホームページのリニューアル作業が進行中。
進捗は終盤、大詰めの段階に入っています。
もちろん専門のウェブサイト制作会社さんにお願いしているのですが こちらで用意する文章書きや
写真素材集めがことのほか大変で ここまでの作業もなかなか難航しておりましたが 近いうちに、
第一段リニューアルということでオープン予定ですので 今しばらくお待ち下さい。
そして現場のほうも進行中。 瑕疵保険機関による基礎の配筋検査も問題なく完了して
上棟にむけて着々と進んでいます。
東の方向には、ちょうど伊吹山が見えるように 向こうの建物がよけてくれています。
建物が混み合う住宅街にあっては こうして遠くの景色が望める視界の広がりあることは
この土地、この住まいの大きなメリットですね。
なんだかんだが重なってこのところ、 ブログのペースが落ちてしまっているのですが
また徐々にペースアップしていきたいと思います。 これからも、たま~に覗いてみてください・・・
前回に引き続き、南小足の家の完成写真をご紹介します。
手前が玄関、その奥は土間続きのシューズクロークとなっています。
そのまま通り抜けで室内に上がれる動線になっていて
収納兼家族用の玄関のような役割も持たせています。
東向きのトップライトからの自然光で 朝から気持ちよく使える洗面室。
壁面には小物から衣類まで片付けられる収納棚を造り付け。
帰宅時やお風呂上がりの着替えが1階で完結するように
それなりの収納を備えておきたいという要望は多いですね。
2階は真ん中にゆったりとしたホールがあり その両側に寝室と子供室という配置ですが
ご覧のように引き戸を開ければオープンな空間になります。
細かく部屋ごとに区切るのではなく ホールも含めて一体的に使おうという考え方です。
余計な間仕切りがない分、風通しも抜群にいいです。
ホールには家族共有の書斎コーナーもあります。
窓の向こうの建物は高さが低く抑えられているので 椅子に腰掛けながら、
遠くの景色を望むことがでる、 なかなか居心地のいいコーナーです。
小屋裏空間を目一杯利用したロフト。 2階は部屋ごとに物入れをつくらなくても
こういう空間を利用すれば十分に収納できるし かえって部屋を広々と使うことができます。
ということで、2回にわたって南小足の家をご紹介してきました。
これらの写真は改めて施工事例にもアップしていきますので またじっくりとご覧になってみてください。
立地条件にも恵まれて、陽当たり、風通しもよく あちこちに抜けのある気持ちいい住まいができました。
T様ご家族がいつまでもいい暮らしを送りつづけていただけるように これからも住まいを
見守り続けていきたいと思います。
T様、今後も末永くよろしくお願いいたします。
しばらくブログの間が空いてしまいまして その間にも訪問してくださった皆様にはお詫び申し上げます・・・
現在、豊住研ホームページのリニューアル作業を進めておりまして そちらのほうでバタバタしておりました。
10月には新しいHPを公開予定ですので、皆様どうぞご期待ください!
さてその間に、撮りためていた南小足の家の完成写真編集も完了しましたので 何枚かピックアップして
ご紹介したいと思います。
まずは正面外観。 ダークブラウンのガルバリウムをベースに 1階部分は杉板のヨロイ貼り。
杉板の塗装はドイツ製自然塗料ですが ベンガラのような色に調合して塗装しています。
ヨロイ貼りの仕上げは、日が当たると横ラインの影がくっきりと出て なかなかいい感じの立体感があります。
7帖ほどの広さのあるルーフバルコニーは 洗濯物干しに、布団干しに大活躍。
周辺には整然と住宅が建ち並んでいますが ここはちょうど視界が開けていて、爽快な眺めを楽しめます。
玄関から一歩室内に足を踏み入れると どーんと大きなワンルーム空間が広がります。
ぐるりと見渡せば階段があり、和室があり、水まわりがあり、と すべての要素がここからつながっています。
そして吹き抜けを通じて2階とのつながりも。
LDKの南北方向には遮るものがなく 風が淀みなく通りぬけていきます。
室内の通風と日射遮蔽をきちんと考えてつくることで よほどの時以外はエアコンに
頼らずに過ごすことが出来ます。
対面キッチンの造り付けカウンターは高めのつくり。 手元の雑多なものが見えないようにとのご希望です。
カウンターのダイニング側には棚や小引き出し付きで 散らかりがちな小物類もすっきり片付きます。
キッチンには北の窓から終日一定の光が差し込むので とても明るく清々しいキッチンです。
奥にはパントリーがあり、食品類や普段使わない器具など収納できます。
勝手口も兼ねていて、外へのゴミ出しもスムーズ。 外には屋根付きのバックヤードもあります。
今回のキッチンはメーカーの既製品ですが 家電収納と食器棚は造り付け家具となっています。
家電収納には、手持ちの電子レンジをビルトインしたり ゴミ分別ストッカーのスペースをつくったりと
サイズも形も自由にできるところが造り付けのいいところ。
引き込み戸を開ければリビングと一体となる和室。 内障子を透過する光は、何とも柔らかい雰囲気。
2面とも内障子は引き込んでフルオープンできるように設えています。
まだたくさんの見どころがあるので 次回も引き続きご紹介したいと思います。 お楽しみに!