今週末にお引き渡しを控え竣工も目前となった、顔戸の家。
まだ少々の工事を残しているものの
内部のクリーニングも終えて、ほぼ完成状態であります。
2階の壁はすべて、住まい手さまがご自分で仕上げられた珪藻土塗り。
2階だけとはいえ結構な面積、勾配天井なので高所の壁もあり、
なかなか大変な作業だったことと思います。
でもそれだけに、ますますこの住まいに愛着をもって暮らしていただけるのではないでしょうか。
光によって浮かび上がるランダムなコテムラ、
塗り壁ならではのざっくりとした質感がでていて、なかなかいい感じに仕上がっています。
部屋の片隅には、思い出の手形押しも。
さあ、あと少し、最後の一押しなのであります。
建物の一番のポイントとなる部分を
実際の目線さながらに、ぐぐっとズームで注視してみる。
実物のスケール感や人の動きなどを想像しながらじっと見ていると
模型からでも、だんだんとリアリティが伝わってきます。
光の当て方を工夫すれば、日当たりのシミュレーションもできてしまう。
採光と眺望を求めて、道路とは大きく角度を振った配置計画。
そのおかげで、デッキの前には奥行きのある三角形の庭ができる予定。
模型をじーっと眺めていると、
いろいろと楽しい想像が浮かんでくるのです。
着々と進められていく、外部の杉板張り。
あえてザラついた木肌に加工されたヨロイ板に
住まい手さまの手作業で、たっぷりと染みこませるように塗装された板が
大工さんの手によって徐々に張りあげられています。
この色といい、杉板のザラついた質感といい、
これはなかなか渋い、存在感のある佇まいになるに違いない・・・
一枚一枚張り上げていく、精度と根気を要する作業が続きます。
大工さん、大変ごくろうさまです。