先日、お引き渡しから早や1ヶ月となる
能登川 Iさん宅を訪問。
まだ引越し荷物の片付け中とのことでしたが
ちゃんと Iさんの暮らしのカタチが整いつつあり、
悠々と新居での日々を楽しんでいただいているようです。
今回はお伺いついでに、室内の簡易温度測定を行ってみました。
そう寒い日ではありませんでしたが、床下エアコンによる全館暖房がうまく機能しているかの確認と
実際に住まわれた状態で測ることで、温度設定と体感温度の関係性なども探るこどができます。
床下エアコンは常時ONの状態で温度設定は18℃。
朝方や夜間は20℃に上げるけれども、昼間はこれぐらいで十分暖かいとのこと。
外気温がそれほど下がらない日中ならほとんど止まっています。
非接触温度計での測定では、床下エアコン付近の床表面温度も18℃。
エアコンがショートサーキットなども起こさずに設定室温通りに運転できている証拠です。
LDK中央付近の床面+1.5mの高さに置いた室温計の表示は21.2℃。
下段の表示は床表面においた温度センサーの表示温度で、上下温度差を測定。
床下から暖めることで上下温度差が非常に小さく、体感的にも快適であることが解ります。
室温計のそものを非接触温度計で測ってみると18℃の表示、その差3℃。
床面のセンサー側も20℃の表示に対して17℃、その差同じく3℃。
どちらが実際に近いのかこの時は確認できていませんが、体感からすると非接触温度計は若干低めに出ているように感じます。
同じLDK内の外壁面は17℃、天井面も17℃。
天井、壁、床とも均一な温度に保たれています。
人の体感温度をざっくり言えば、(室温+天井・壁・床表面温度)÷2 なので、家の断熱が十分でなければエアコンやファンヒーターで室温をガンガン上げても床や壁からの冷輻射によって体感温度は下がってしまうのです。もちろんそこからの熱逃げも大きくなるので暖房効率も下がってしまいます。
床下エアコンから一番離れた付近の床面温度も16℃を保持。
特にダクトや送風機で循環させているわけでもなく、エアコンの送風能力と自然対流でこれだけ保てているのでなかなか良い結果であります。
そして2階の廊下、床面温度は17℃で1階と同じ。
吹抜けのシーリングファンの効果もあり、1~2階の室温差もほとんど感じません。
と、今回は主に非接触温度計による簡易測定ではありましたが
家全体が温度ムラなく快適温度を保っていることは十分に確認できました。
今後も外気温条件が厳しい時の室温分布や常時運転におけるランニングコストについても
実測、データ取りを継続していきたいと考えています。