採用率の高い土間仕上げのひとつ、
豆砂利洗い出し仕上げ。
土間に塗り付けた後、タイミングを見計らって表面を洗い、
豆砂利を浮きだたせて仕上げるから「洗い出し」というのです。
季節やその日の気温によって洗うタイミングは変わるため
その見極めがプロの仕事。
洗う際の力加減にしても同様に、仕上がりを荒らすことなく
美しく、且つスピーディーに。
その手捌きはさすがの一言。
今回もきれいに粒の揃った仕上がりとなっております。
大工さんの造作工事が終盤を迎えている『曽根の家』
和室の飾り床に使うのは、厚さ6センチを超える県産杉の無垢板。
ギュッと目の詰まった淡いピンク色の木肌は、素地のままでも十分美しいですが
今回は年月を経たような深みを出すために、拭き漆による仕上げを採用。
薄く溶いた漆を木目に刷り込むように塗り、
表面に残る余分な漆を拭き取る。
その工程2回を経て、この仕上がり。
塗り重ねるほどに濃くなっていきますが
これから徐々に色は深みを増していくので、これで仕上がりとします。
木目が浮き立つようなこの仕上がりは拭き漆ならではのもの。
真新しい木に包まれた新築の家の中にあって
長年磨きこんだようなアンティーク感がいいアクセントになります。
現在は既に和室の飾り床に鎮座。
工程はいよいよ内装仕上げへと進んでいきます。
本日、近畿地方もついに梅雨入りが発表されましたが
それにすべり込むかのように、曽根の家は昨日足場が撤去され
建物の外装工事が概ね完了となっております。
夕方からは雨がパラパラ、ほんとにギリギリセーフ・・・
内部では、まだまだ大工さんが奮闘中。
とはいえ、そこかしこに練達の技術が光るしつらえが
着々と出来上がりつつあります。
並行してオリジナルキッチンなど家具製作も進行中。
内装仕上げや照明器具のチョイスなど
まだいくらかの課題も調整しつつ
住まい手さまと共に家づくりは楽しく進行中なのであります。