大工さんの造作工事が終盤を迎えている『曽根の家』
和室の飾り床に使うのは、厚さ6センチを超える県産杉の無垢板。
ギュッと目の詰まった淡いピンク色の木肌は、素地のままでも十分美しいですが
今回は年月を経たような深みを出すために、拭き漆による仕上げを採用。
薄く溶いた漆を木目に刷り込むように塗り、
表面に残る余分な漆を拭き取る。
その工程2回を経て、この仕上がり。
塗り重ねるほどに濃くなっていきますが
これから徐々に色は深みを増していくので、これで仕上がりとします。
木目が浮き立つようなこの仕上がりは拭き漆ならではのもの。
真新しい木に包まれた新築の家の中にあって
長年磨きこんだようなアンティーク感がいいアクセントになります。
現在は既に和室の飾り床に鎮座。
工程はいよいよ内装仕上げへと進んでいきます。