現場の中に入ると、独特の芳香がふわっと漂う。
誰しもが、あぁ良い木の香りがする!
とすぐさま認識できる、あの匂い。
奥行のある平面計画故に、最長部では端から端まで約16m。
この距離を糸を貼ったようにピシッと端正に、ヒノキのフローリングが張りあがった。
ほのかにツンとする匂いの元はヒノキが含むピネンやヒノキオールといった油分。
そのおかげでワックスを塗らずとも、すでに自然なツヤを放っているのです。
近年はナラやクリなど広葉樹ハードウッド系の床材の採用も増えてきましたが
この生地状態の芳香や色艶、足ざわりの柔らかさはやはりヒノキ、スギに軍配があがるのだ。
木もそれぞれに一長一短、多種多様、
これを選ぶもまた楽し、なのです。