いい住まいをつくる重要な要素のひとつとして 陽の光をいかにして家の中に取り込むか、 という事があります。
周囲を建物に囲まれていたとしても 時間帯によって、あるいは季節によって
どこかしら陽の光が差し込むポイントがあるものです。
敷地や周辺の状況を事前によく観察し、 光のポイントを見つけて
家の中に最大限取り込めるように計画します。
南西側に2階建の隣家が建っていますが そのお隣さんの屋根越しに空が望める窓。
リビングに吹抜をつくり、大きなFIXを設けて 午後からの光を取り込みます。
窓のメンテナンスも考慮して 足場替わりになる大きな窓台をつくってあります。
北に面する洗面室にはトップライト。
窓から光が入らなくても トップライトから降る天空光によって 朝から明るい場所で洗面ができます。
差し込む光の雰囲気も 時間によって、その日の天候によって、季節によって、 刻一刻と変わっていきます。
そんな光の移ろいを家の中に居ながらにして 何気なしに感じられるような窓が計画できれば
いい住まいになるのだろうな、と思うのです。
『彦根 大堀町の家』