現在、庫裏の改修工事をさせていただいている 余呉の山間いの、とあるお寺への道すがら。
高時川沿いにうねる道をひた走ると 少し平地の開けたところに現れる、なつかしい風景。
とても自然豊かなこの場所は、余呉は菅並地区の集落です。
どこまでも澄み渡る夏空と もりもりと茂る山の深緑のコントラストに惹かれて
思わず車を停めてカメラを向けました。
自分の育った町並みに似ているわけではないのに 何か、ノスタルジーを感じてしまう風景。
ここに住んでいない者の勝手な思いではありますが この美しい町並みがこれからも変わらずに
ずっとここに在り続けてくれればいいのにな・・・と思うのです。
立ち並ぶ家々の屋根は、ほとんどが葦葺き屋根です。 今や、葦葺き屋根の葺き替えは、
そうそう出来るものではなく どの家の屋根もカラー鋼板が被せられています。
もう住まわれていない家もいくつか見受けられ、 ここの土地を継いでゆく人たちが
確実に減っているのだな、と感じさせられます。
やはり、ここに住んでみないとわからない 色々な苦労もあることでしょう。
そう考えると、少しさみしい気持ちになるのでした・・・