どんな家でも窓をつくる時には
必ず庇の存在も合わせて考える。
特に夏場においては
昼間の日射しが照りつけている時、
突然の降雨にみまわれた時など
庇の存在がありがたく感じられる事も多いと思います。
もとは壁であったところに新たに設けた腰窓。
そのすぐ脇には既存の立派な腕木庇がある。
となれば、木の寸法や加工形状もこれに合わせて
すぅーっと庇を延長するのが最も違和感のない納め方。
これだけの出幅があれば
強い日射しや吹き降りもしっかり遮ります。

新旧の庇がとりあう部分、
今ははっきりと違いのわかる状態ですが
既存の庇も、もとは白木造りであったもの。
時間の経過とともに、徐々に馴染んでいくことでしょう。
「八島町の改修工事」
(太田)