2件の大規模リフォーム工事の一方、八島町の現場も
内外の大工工事が順調に推移しています。
内部は間仕切り壁下地と天井下地が組みあがり、
このあたりまで進んでくると
室内の広さ、ボリューム感もつかみやすくなってきます。
南側には視界や日照を遮る建物もなく
大きく開口部をとっているので
採光、通風性ともに良好です。

土間が狭かった玄関を若干増築するべく、
今日はその玄関廻りの軸組みを起こしました。
現状の屋根勾配をそのまま延長するため
軒先はぐっと低く構えて
慎ましい印象の玄関になると思います。

これは縁側の先を支える土台部分。
劣化していた既存の土台を新たに造り直し、
土台の中央を支える束(つか)も新しいものと交換です。
この束は元からある沓脱ぎ石の上に立てているため
ゴツゴツした自然石の形状に合わせて加工してあります。
何とも心憎い仕事・・・

リフォーム工事では、現状に合わせて
新しい部分と古い部分とをうまく噛み合わせる、
といった作業が多分に発生するものです。
経年変化による狂いやズレをも修正しながらの作業は
やはり熟練の大工さんの腕と経験がとても頼りになるのです。
(太田)