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2011年08月29日(月)
先日、所用でお伺いした余呉町の家、Nさん宅。
先週末改めて、住まいの3ケ月点検にお伺いしてきました。
相変わらずムシ暑い残暑日が続いていますが
そんな中でも、すこぶる快適にお過ごしいただいているご様子。
窓を開ければ家の中に風がよく通っていくので
エアコンの使用もほとんどないとのこと。
住居面積が今よりもずっと小さかった、マンション暮らしの時よりも
この家に引っ越してからのほうが光熱費がぐんと安くなったそう。
快適に、かつエコな暮らしを楽しんでもらえて何よりです。

建具の調整などいくつかの宿題をいただきましたので
また近いうちに訪問させていただきます。
(太田)
2011年08月26日(金)
どんな家でも窓をつくる時には
必ず庇の存在も合わせて考える。
特に夏場においては
昼間の日射しが照りつけている時、
突然の降雨にみまわれた時など
庇の存在がありがたく感じられる事も多いと思います。
もとは壁であったところに新たに設けた腰窓。
そのすぐ脇には既存の立派な腕木庇がある。
となれば、木の寸法や加工形状もこれに合わせて
すぅーっと庇を延長するのが最も違和感のない納め方。
これだけの出幅があれば
強い日射しや吹き降りもしっかり遮ります。

新旧の庇がとりあう部分、
今ははっきりと違いのわかる状態ですが
既存の庇も、もとは白木造りであったもの。
時間の経過とともに、徐々に馴染んでいくことでしょう。
「八島町の改修工事」
(太田)
2011年08月24日(水)
川道町の改修工事は
三浦大工さんによる造作工事も後半戦。
まだ壁面のボードが貼られていませんが
玄関ホール正面にある、階段を造り替えています。
以前も同じ場所にあったのですが、角度が少しきつく
昼間でも照明をつけたくなるくらい薄暗い階段でした。
今回の改修によって、登り角度を緩く、
そして側面を壁で囲わずに
木格子によってオープンに造ることで
明るく、昇降しやすい階段へと生まれ変わりました。
この階段の形状、見ての通り、
おひな様飾りを彷彿とさせる
その名もひな段階段。
オープンなつくりでありながら
ストリップ階段と違って
階段下がしっかり収納などに利用できるところがメリット。

機能性と実用性を兼ね備えた階段の造りです。
(太田)
2011年08月20日(土)
八島町の改修工事現場にて。
玄関増築部分の屋根瓦葺き直しが完了していますが
ここに使った瓦は、他の屋根改修部分でめくった瓦を転用したもの。
まだまだ現役で使える状態です。
使われていた場所は違えども
同じ建物に使われていた瓦ゆえに
部分的な葺き直しでもまったく違和感なく納まっています。


改修工事では、改めるべきは改め、捨てるべきは捨て、
使えるものは再利用、現状維持する、など
各部分において取捨選択することが大切です。
もちろん、軒は新しく造り直しています。
木の素地の質感を活かす、和風のつくりです。

この後、外壁は白漆喰と焼き板で仕上げていきます。
白と黒、和の外観です。
(太田)
2011年08月16日(火)
以前からやろうと思いながら、時間がなく手が付けられずにいた
我が家の芝のエアレーション作業。
このお盆休みにようやく実行することができました。
このエアレーションという作業、
芝は成長とともに根が込み合ってくるため
芝の根を切るように小さな穴をたくさん開けることで
根に刺激を与え、空気を供給してあげることで
芝の生育を活性化させるのです。
また、人が踏むうちにだんだん土が締まってくるので
土をほぐし、水はけをよくする効果もあります。

エアレーションに使うのは、この「ローンスパイク」という道具。
これを芝の上に突き立てて・・・

ザクッ、ザクッと刃の根元まで突き刺していきます。
人がよく歩くところは地面がかなり締まっているので
全体重をかけてグリグリと踏みつけないと刃が入っていきません。
15~20cm間隔で芝全面をエアレーションしていくのは
この炎天下の下、かなりの重労働。
作業後は少し頭がガンガンしてきました・・・軽い熱中症?
この作業は涼しい日をねらってやらないといけませんね・・・

庭のケヤキには毎日セミがたくさんやって来ます。
デッキのすぐ側なので、至近距離で鳴かれるとかなりの音量。
それでも子供達は、庭先の手の届くところにセミが見れて大喜びです。
アブラゼミとニイニイゼミのペア、ちょっとめずらしい光景。

このところの猛暑続きのせいでヤマボウシが少々お疲れ気味。
日がよく当たる部分の葉先が枯れてきてしまいました。
最近は水やりを毎日朝夕2回に増やして
根元廻りの土が乾かないように気をつけています。
さらに、植物が弱った時の活力剤としていいと聞いた、
「メネデール」を根元廻りにたっぷり散水してみました。
昨年も猛暑のせいで、ヤマボウシもハナミズキもカエデもすべて
秋を待たずに落葉してしまって
楽しみにしていた紅葉が見れなかったので
今年は絶対に秋まで持たせようとがんばっています。

緑の庭をいい状態に維持するには手間もかかりますが
木々の、日々の成長を観察したり、
時々の状態に合わせて手入れをしたり、
年を追うごとに成長していく庭を楽しんでいます。
(太田)
2011年08月10日(水)
先週末、ちょっとしたお届け物があって
しばらくぶりに余呉町の家、Nさん宅にお邪魔してきました。
まさに夏真っ盛り、という形容がふさわしい
白雲たなびく真夏日の青空をバックに佇むNさんの家。
のどかな風景に囲まれて
少し高台のため見晴らしもいい、
そんな抜群のロケーションに建つお住まいです。
庭の傍らでは、来シーズンに向けて
薪ストーブの薪割りが着々と進行中のご様子。
うだるような真夏日に、真冬のストーブの薪づくり、
これもストーブライフの楽しみのうちなんです。

ちょうどNさんは、この夏はじめての芝刈り作業の真っ最中。
4月に敷いた芝が3ケ月ちょっとでここまで成長しました。
こまめに水やりをしてくださったおかげです。
夏場は芝目がぐんぐん伸びるので
2~3週間ごとに芝刈りする必要がありますが
刈り終わったあと、きれいに高さの揃った芝を眺めると
清々しさと達成感が感じられるんですよね~


最近は毎週のように庭でのバーベキューを楽しんだり、
学校のお友達も自然とNさんちに集まってくるとの事。
まだ入居されて3ケ月ほどですが
この家での暮らしを大いに楽しんでいただいているご様子で
つくり手として本当にうれしい限りです。
また近いうちに改めて3ケ月点検にお伺いする予定。
その際はどうぞよろしくお願いいたします。
(太田)
2011年08月06日(土)
2件の大規模リフォーム工事の一方、八島町の現場も
内外の大工工事が順調に推移しています。
内部は間仕切り壁下地と天井下地が組みあがり、
このあたりまで進んでくると
室内の広さ、ボリューム感もつかみやすくなってきます。
南側には視界や日照を遮る建物もなく
大きく開口部をとっているので
採光、通風性ともに良好です。

土間が狭かった玄関を若干増築するべく、
今日はその玄関廻りの軸組みを起こしました。
現状の屋根勾配をそのまま延長するため
軒先はぐっと低く構えて
慎ましい印象の玄関になると思います。

これは縁側の先を支える土台部分。
劣化していた既存の土台を新たに造り直し、
土台の中央を支える束(つか)も新しいものと交換です。
この束は元からある沓脱ぎ石の上に立てているため
ゴツゴツした自然石の形状に合わせて加工してあります。
何とも心憎い仕事・・・

リフォーム工事では、現状に合わせて
新しい部分と古い部分とをうまく噛み合わせる、
といった作業が多分に発生するものです。
経年変化による狂いやズレをも修正しながらの作業は
やはり熟練の大工さんの腕と経験がとても頼りになるのです。
(太田)
2011年08月03日(水)
先日の日曜日、町内の子供会のイベントで
子供達を連れて多賀町の山奥にある
河内の風穴へと足を運んできました。
彦根市街から車で20分ちょっとなので
距離的にはそう遠くはないのですが
芹川沿いの山道を進んでいくと、道幅はどんどん狭くなり、
途中にはあまり人気のない、ひっそりと佇む山村もあり・・・
緑深い河内の村に着けば
下界とは3~4℃は違うんじゃないかと思うほどの涼しさ。
夏の盛りに、涼を感じるにはなかなかいい所でした。
ご存じの方も多いでしょうが
洞窟の入り口前に立てば、風穴という名の通り
この中は冷房が効いているのかと思うほど
ひんやりとした風が常に吹き出しています。
ここは一年を通じて12℃ほどで一定しているらしく
半袖で入るには寒いくらいなんです。
(肝心の入り口の写真は撮り忘れました・・・
内部にはこんなに広いホールもあるのです)

辺りにはものすごく水の澄んだ清流が流れています。
洞窟の中でも水流の音がはっきりと聞こえていたので
どこかに大きな水脈があるのでしょう。
きれいな清流に、ごろごろとした岩、
両側から覆い被さるような木々の緑。
まるで風景写真カレンダーに載っていそうな
絵になる風景でしたよ。


道中の芹川沿いの河川敷にも
車を留めて川遊びのできる場所があって
子供達はサワガニ採りに夢中になっていました。
川に入ると足が痛くなるくらい水が冷たくて、
川べりでバーベキューをする家族も見かけられました。
以外に身近にある別世界。
まだ未体験の方は一度足を運んでみてはいかがでしょうか。
(太田)
2011年08月02日(火)
川道町のMさん宅、改修工事の現場では
三浦大工さんによる内部造作が進行中。
今日の時点でDKの天井杉板貼りが完了しております。
以前も同じくDKとして使われていたスペースですが
湖北の家に多い、DK・居間が北に面する間取りでは
どうしても昼間の採光が不足しがちです。
これを補うため、採光用の高窓をズラリと配置。
単純に採光面積が増えるだけでなく
天井面が自然光に照らされ明るくなることで
視覚的に広がりが強調されて見えるのです。
また、元々はビニールクロスや
合板フローリングで仕上げられていた室内も
杉板の天井、唐松のフローリング、シラス壁塗りなど
健康によい素材で造られた内装へと変貌していきます。

まだまだ、造作は9月初旬まで続く予定。
徐々に変わっていく様子をお伝えしていきます。
川道町の改修工事
(太田)