大規模改修の現場、八島町の家では
住まい手さんのご希望にあわせて
豊住研の家ではめずらしく
ダークカラーの無垢フローリングで仕上げています。
いつもは木の素地、無塗装の無垢フローリングがほとんどなので
ひさびさのダークな空間に、新鮮さを感じます。
既塗装のフローリングといえども
合板に木目の薄板を貼り付けただけの固いフローリングよりも
やはり芯まで無垢板のフローリングは足触りが違います。
家の中では常に体に触れる部分だから
床の素材には肌触りのいいもの、
体にいいものを使わねばなりません。

床をダークカラーにした時の効果としてひとつ、
照明光の床面反射が少なく
室内全体への拡散光が抑えられるので
明かりの明暗のコントラストが強く表れます。
これはこれで、なかなかのシックな雰囲気。

今回の照明計画はダイニングのペンダント等の一部を除いて
そのほとんどをLEDダウンライトで計画しています。
どちらかといえば脇役的であったダウンライトを
多灯使いで主照明として使う。
照明計画における、ひとつの手法です。
(太田)