今週で内装工事もおおむね完了した「高月町 小さな離れ家」
後は内部建具や設備器具類の取付を残すのみとなりました。
コンパクトに計画したこの住まいは、
平面形とのバランスから建物の高さを抑えています。
2階建てというより、1.5階建てというほうがしっくりくる、
屋根勾配なりに天井が張られた2階の寝室。
階段も取り込んだ一室空間となっています。
和紙貼りの天井やシラス塗り壁は光を柔らかく拡散させるので
ほど良く落ち着いて、丸みを帯びた雰囲気というか、
シンプルでプレーンな空間に仕上がっていると思います。

天井高を低めに抑え、こもり部屋のような感のある寝室ですが
障子一枚を開ければリビングの吹抜けとつながります。
コンパクトな住まいであっても
部屋どうしのつながりを引戸で制御することで狭さを感じさせず、
通風や採光を季節に応じてコントロールすることもできます。
小さな家でも大きくのびのびと暮らす工夫が
たくさん詰まった住まいです。
豊住研(太田)