先週末に外部足場が解体された『曽根町の家』
外観からすぐに見てとれる特徴のひとつに
玄関と、これにつながる土間収納で構成された
杉板貼りの下屋(ゲヤ)があります。
敷地条件にも恵まれて
ゆったりとることが出来た玄関廻り。
軒下に自転車2~3台は格納できるゆったりとしたポーチ土間。
高さを極力抑えた軒先のラインが見た目の重心を下げて
落ち着いた雰囲気のエントランスになったと思います。

さらに玄関入口はポーチから1.8mほどの“引き”をとって
この、少し仄暗いスペースが玄関の内と外をつなぐ
ほど良い緩衝空間になっています。
特に今日のようなシトシト雨の降る日は
ここに立って軒先から滴り落ちる雨粒を見ていると
静かな雨の降るこんな天気も
これはこれで良いものだなぁと思えてくるのです。
『曽根町の家』
豊住研(太田)