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2010年08月21日(土)
今週から内装工事が始まっている『曽根町の家』
ジリジリと真夏の日射しが照りつける日中、 南面の外観を東寄りの角度から見上げる。
折り重なるように突き出した屋根の庇(軒の出)が 外観上の特徴となっています。
深く突き出した庇がそれぞれの窓に くっきりと影を落としているのが この角度から見ると、よく解ると思います。
最近は、軒の出の少ない、あるいは全く無いような 屋根の造りの家をよく見かけます。
外観のデザイン性を優先してのことかもしれませんが この軒の出があるのと無いのとでは 夏の日射しの差し込みは全然違ってきます。 少しくらい雨が降っていても窓を開けておくことができます。 また、外壁の汚れ方や耐久性にも大きく影響します。
日本の伝統的な民家が総じて深い軒を持っているのは 高温多湿な日本の夏を涼しく過ごせるように、 雨の多い気候から建物を守るように、 暮らしの経験から脈々と受け継がれてきた きちんと意味のある、大切なことなのです。
『曽根町の家』 豊住研(太田)