現在基礎工事中の「彦根 大堀町の家」は
今月末の上棟に向けて各準備が進んでいます。
昨日は、構造材のプレカット加工に入る前に
恒例となっている木材検査を実施してきました。
今回もなかなかの良材が揃いました。
豊住研の家づくりでは、構造材も意匠の一部として
表しにして見せる造りとすることが多く、
となると、木材の構造強度に関する検査だけでなく
材一本一本の木の目合いや節の見え方、色味などもチェックして
家が仕上がった時に、これらの材をどのように見せるか、
そういった点についても
今の段階で検討していくのです。
後からは絶対に取替えのきかない部分ですからね。

ズラリと並ぶ国産杉の梁材。
これら一本一本はすべて専用の計測器によって
強度と含水率が計測されて、その数値が印字されています。
日本の木造建築は熟練職人の知識と経験と勘によって
木材の選定や寸法決めが行われてきた流れがありますが
やはり、自然素材である木には品質にもばらつきがあるもの。
経験や勘の上に、さらに機械的な裏付けがプラスされることで
永く安心して住み続けられる、家づくりができるのだと思います。

木材の品質管理においては重要な含水率を
専用の計測機器でチェック。
製材元の印字表記ではすべて15%以下となっていましたが
実計測でもすべて15%以下であることが確認できました。

こうして無事、構造材検査が終了。
次はプレカット加工工程へと進んでいきます。
なかなか手間のかかる材料検査ではありますが
建物の長寿命化が必須となっている昨今にあっては
とても重要なプロセスです。
「彦根 大堀町の家」
(太田)