今日は木之本まで、竣工写真を撮影に行ってきました。
外観の写真を撮っていると、うしろでなにやら気配が、
振り向いてみるとサルの群れがぞろぞろと山に向かって
一列に、写真に収めようとするとすばやく山の中へ一目散

ただの風景写真だけが写っただけでした。
今度は、何か賑やかになったと思ったら屋根瓦の上を走って
逃げる猿、少ししたらおじいさんが棒を持ってあらわれました。
こんなところにも猿が群れで出没するとは思っても見ませんでした。
インターチェンジにも近く国道8号線もすぐ近くを走っているのにと。
昔中学生の頃にはよくサイクリングでこの近くまでやってきて、
賎ガ岳の合戦で有名な、賎ガ岳へ登ったことも二三度ありましたが
そのころには、猿を見かけることも無く、公園の檻の中で見ること
ぐらいだったような気がします。以前高島の里山体験館の仕事をさせて
いただいたときに、写真家の今森光彦さんの講演を聞かせていただく
機会があり、その中で現在、昔あった里山がなくなってしまって、野生
の猿やいのししなどが、人が住む場所にまで侵入してしまっていると
これらのことは、ひとにも野生の動物たちにもお互いに不幸になる
とのことでした。日本人のイメージする山や森は、きちんと下草も刈られ
木々の葉の間から日光が差し込み、きちんと踏みならされた道がある
里山が原点にあるとも話されていました。今では人も少なく、管理しや
すい杉や桧ばかりとなり、獣たちもどこまでが自分のテリトリーなのか
戸惑っているんではないでしょうか。

ゴミ捨て場でごみをあさる猿たちを見ては、少し感慨にふけってしまいました。
長浜市の木の家づくり工務店
豊住研株式会社 津田