昨日今日と続けて、キッチンのシングルレバー水栓の手直しに行ってきました。
なぜか両方ともTOTOのシャワーヘッドが伸ばせるタイプの水栓でした。
今日のお客様は10年以上お使いの水栓なのでレバーが重い、閉めても水が
きちんと止まらないという、至極当たり前のご注文でした。シングルレバーの水栓
は機構上普通の蛇口のようにコマを取り替えれば済むということでは無く。内部の
バルブという部品を交換しなくてはいけません。(大きなホームセンターやネットで
注文もできるのですが)
但しメーカーが違えば部品も違いますし、水栓の型番や、レバーの上げ下げの仕
方ひとつの違いで部品番号が違います。よほど手馴れた人でも尻込みしたくなる
のもわかります。
まあ私も長年この仕事をしていますので、と言いたいところですが今日お邪魔し
たお客様のところの水栓、さあ交換と上のレバーをはずして分解しようとすれど上
部の部品が外れない、右にも左にも回らない。
アンギラスという怪獣の名前のような工具で挟んでまわそうとしても無理。長年お
使いだけあって完全に固着してしまっています。まだまだ使っていただけるもので
すのでメッキ部分に傷をつけるわけにもいかず、 そこで昨日見ていた経験が役に
立ちました。
昨日のお客様の修理にはメーカーのメンテナンスに来てもらって直してもらったん
ですが問題部分は、水栓のスパウトつまり水の出るさおの部分がまわらないという
ことだったんです。先日水道屋さんにきてもらって直そうとしたんですが、はずすこ
とができなくて私では無理と帰ってしまわれた水栓です。
さすがに専門家かなり手こずってはおられましたがなんとか完全に分解されて中の
部品を見てみると、水道水の石灰成分が歯石のようにびっしり付着してしまってい
て完全に固まっています。
そのときに分解する前にプラスチックハンマーで何度もやさしく周辺を叩いていた
んです。
その経験をすぐに活かせることができ、ものの15分ほどでバルブの交換完了です。
部品交換ひとつとってみても、説見書も見ないでというのは問題外ですが説明書
を読んだだけですべて出来るようにはなりません。
いくつもの実地を踏んでみて、いろんな人に聞いて、またその作業を見てみることに
よってはじめて出来るようになるということです。
またこれからもお客様からいろんな故障や不具合が出てくるとは思いますがひと
つずつ真剣に向き合っていきたいと思っています。
(津田)