今日は、当社も参加している『上方町家 関西家づくり工務店の会』のメンバーで主に大阪で家づくりをされている『ソーラーコム』さんの構造見学会にお邪魔してきました。
ソーラーコムさんは主要な構造材のすべてに国産のヒノキや杉の無垢材を使った住まいづくりに取り組んでおられます。
日本は森林資源の豊かな国であるのに(森林面積は国土面積の7割近く)、木材自給率は約2割しかありません。あとの8割は外国からの輸入材にたよっているのが現状です。
外国産材が日本に運ばれてくる間には当然その輸送に多大な負担がかかります(これをウッドマイレイジといいます)。国内で木材を調達するのに比べてはるかに多くのCO2を排出します。
世界中が地球温暖化防止に国策として取り組む中、国産材の使用率を高めていくことは温暖化防止の貢献にもなり、衰退していた日本の森林業の活性化にもつながります。
ただ、同じ木材といっても輸入材・国産材それぞれに違う特性があり、一概にどちらかを切り捨てられるものではありません。適材適所、目的に見合った材料を吟味し選択することも大切です。
いずれにしても、今後は当社でも更なる国産材の活用を検討し、「ゆたかの家づくり」を深めていきたいと思っています。
(太田)