今日は午後から、改正建築士法の解説講習会に参加してきました。
建築士法とは、建築士の資格や業務内容について定めて
建築物の質の向上をはかるために制定された法律です。
建築業界では、構造計算書偽装問題に端を発し
業界に内在する様々な問題、課題が明らかになりました。
これにより、まず昨年6月に建築基準法が一部改正されて
建築確認および検査が厳格化されました。
そしてこの11月28日に、建築士法の一部改正が施行されました。
この改正の内容を正しく理解するための講習会でした。

280ページにおよぶ解説書。

今回の改正では、
・建築士の資質、能力の向上のため定期講習の義務づけ
・高度な専門能力を必要とする建築物の構造や設備設計に関し
新たに構造設計一級建築士、設備設計一級建築士の創設
・設計、工事監理に際して建築主への重要事項説明の義務づけ
など、他にも建築士の業務の適正化をはかる目的で
様々な点において法律が見直されました。
一部の悪質な建築士や建設業者が起こした問題のために
業界全体が大きく揺れ動いているのです。
毎年のように改正される建築関連の法律についていくのも大変ですが
これから住まいを持とうとするみなさんが
安心して住まい続けていける建物をつくっていくために
法令を正しく理解し、遵守することは基本中の基本です。
そのために、こういった講習会や勉強会にも積極的に参加し
正しい理解と実践に努めていきます。
(太田)