今日は、完成見学会した家の気密試験を行ってきました。
試験と聞くと今までいい思い出はほとんど無いのですが、家の性能を調べる
上で、大事な試験です。
ただ気密試験と言っても、ほとんど聞かれた事がない方が多いと思います。
私自身も気密住宅の勉強をしたときに知ったぐらいですから、簡単に言うと、
スキマ風が入ってきてないかの検査と言う事になります。
この家は高気密高断熱で施工した家ではありません。気密シートも
ウレタンフォームなどの充填材も一切使用しておりません。
さあ、普通の施工をした家でどれだけの数値が出るか、楽しみな反面
気密が悪すぎて、測定不能となったらどうしようと、ちょっと不安でもありました。


掃き出し窓の前に測定器を据え、窓の間にスペーサーをあて隙間を養生テープ
を貼って、計測用のチューブと温度センサーをセットして計測準備完了です。
昔の機械と比べると、至極あっさりと簡単になったものです。閉められる換気口
を、もう一度点検に回りOKが出たところでもう計測開始です。

さあファンが回り始めました、家の中の空気を外へ出して、家の中と外との
気圧差を測って出た数値をグラフに機械の中で置き換えます。最初は10Pa
(パスカル)から50Pa(パスカル)まで5点計測していきます。
計測用のファンの風量は大変なもので台風並みの風が勢い良く吹き出して
いてくれます。機械のグラフ表示も安定した数値が出ており、指導に来ていた
だいた検査官の人からもしっかり施工が出来ているとお褒めの言葉までいただ
きました。丁寧な施工をしてくれた大工や業者の人にも感謝です。

やはり、思っていたよりもよい数値が出たとはいえ気密住宅を最初から目指した
わけでもなく、細かな隙間もいくつかありました。
この検査結果を踏まえてよりよい家造りに向けて、どんなところが気密上の弱点
になるのか、施工上気をつけるべきことなど、気密試験をして初めてわかった事が
多く見つかりました。この次からはと期待できたことが何よりの収穫でした。
(津田)